1984-04-17 第101回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
だが、それは例えば化成肥料業界等に対しましては全農さんも原料提供者にもなりますし、そういう面ではいろいろと原価についての一定の力があるかとも思いますけれども、 〔委員長退席、理事北修二君着席〕 しかし、硫安業界の方は、これは私はかなり事情が違ってくるのじゃないだろうかと思いまして、全農さんの御発言を聞いておりましても、硫安価格については何か多少不安があるのじゃないかという気もしないわけではなかったのです
だが、それは例えば化成肥料業界等に対しましては全農さんも原料提供者にもなりますし、そういう面ではいろいろと原価についての一定の力があるかとも思いますけれども、 〔委員長退席、理事北修二君着席〕 しかし、硫安業界の方は、これは私はかなり事情が違ってくるのじゃないだろうかと思いまして、全農さんの御発言を聞いておりましても、硫安価格については何か多少不安があるのじゃないかという気もしないわけではなかったのです
他方、五十二年の価格の方はオール一五というのを調査しておるということで、厳密な比較というのはできないわけでございますけれども、硫安価格を一〇〇とした場合の高度化成の比率は、卸、小売とも四十五肥料年度の約一八〇%に比べまして、五十二肥料年度はそれぞれ約二六〇%というふうになっておりまして、この間の高度化成肥料の値上がりが硫安の値上がりを上回っているということを示しておる、かように考えるわけでございます
昭和三十六年硫安価格差問題以来の異例の措置をとったのは、いかなる理由に基づくものか。政治的には、総選挙向けの選挙資金との関係ありと指弾されても、答弁のしようがないのではないか。(拍手)佐藤総理並びに大蔵大臣の率直な見解をお聞きするものであります。
この法律に基づき生産業者と販売業者の間で取りきめられた硫安価格につきましては、農業者の強い要望と生産業者の合理化努力が反映して五カ年間に相当の値下げが行なわれたのであります。 一方、肥料需給につきましては、需給見通しの適切な運用により、需給上何ら問題なく推移し、国内需要への安定的供給と輸出の振興に寄与してきたところであります。
したがって、私はここで特に質問したいのは、いままではこの法律によって特定肥料として硫安だけ指定しておった、肥料価格安定法というけれども、これは硫安価格安定法で、ほかの肥料には何ら影響のない法律ですわね。アンモンニアというもので間接的にはあります。こういうものの問題はありますけれども、硫安の価格安定法といっても差しつかえない。
この法律に基づき生産業者と販売業者の間で取りきめられた硫安価格につきましては、農業者の強い要望と生産業者の合理化努力が反映して五カ年間に相当の値下げが行なわれたのであります。 一方、肥料需給につきましては、需給見通しの適切な運用により、需給上何ら問題なく推移し、国内需要への安定的供給と輸出の振興に寄与してきたところであります。
この法律に基づき生産業者と販売業者の間で取りきめられた硫安価格につきましては、農業者の強い要望と生産業者の合理化努力が反映して五カ年間に相当の値下げが行なわれたのであります。
具体的に申し上げますと、この対象になっております硫安価格につきましては、五年間に六十円、八%程度の引き下げが行なわれたわけでございまして、肥料の価格の低位安定ということに、非常な寄与をしたというふうに実は考えておるわけでございます。
国内の硫安価格もずっと下がっている、アンモニア肥料系はずっと下がっております。この傾向はずっと続くだろう。そうすると、一千トンプラントになったときの国際価格と現在の五百トン前後のプラント肥料生産とで起きてくる製品の価格が、一体昭和四十六年時限で国際的に競争力があるものとして存置できるものだろうかどうだろうかということを非常に疑問に思うわけなんです。
とするならば、業界が言ったと伝えられるように、硫安価格に尿素や回収硫安のメリットを織り込むと二重値下げだというような議論は、私は食い逃げ的な考え方だと言うのです。もらうものだけもらって、そうしてあとは、そんなむちゃなことは言うても無理ですよという食い逃げ政策じゃないですか。それを政府は認めるのですか、ということになるのですよ。
それから尿素及び回収硫安のメリットの取り扱いですが、硫安価格に尿素及び回収硫安メリットを織り込むということは、言うならば二重引き下げだ、それはひどい、こういう主張を業界は持っておったと聞いております。
ただ、制度的に、現行法では国が硫安の最高販売価格を定めて、そうして取り引きあるいは保管、あるいはまたメーカーに対する生産命令、譲渡命令、あるいは国内の硫安価格をきめる場合においても、国内の需要分のいわゆるバルクラインにおける低コストの会社から加重平均と原価計算をしたものを積み上げて、そうしてこれを調整勘案したものを国内の最高販売価格ということに規定して、その範囲内で取り引きをさせておったわけでありますが
大臣も御承知のように、第二次合理化計画では、硫安価格をトン四十三ドルに引き下げる、こういうことを約束したわけであります。ところが、これは四十三ドルどころではなくて、五十二ドル前後より下がらない、こういう実情にこの十年間の実績が終わりましたことは御承知のとおり。
もっとはっきり言えば、もしさっきの政府のお答えのように、硫安価格というものが中心になって、ほかの尿素その他の価格格差というものは、一応商慣習上きまっておるということになれば、要するに硫安が国際的に下がって赤字が大きくなれば、尿素その他もずっと大きくなるはずであります。ところが硫安は、こういうふうに非常にウエートが少なくなってまいります。
○稲富委員 これは須賀参考人にお聞きしたいと思うのでありますが、須賀参考人は先刻、将来の硫安価格の問題は自主交渉によって十分でき得るのだ、こういうような自信のある見通しの御説明があったのでございます。ただ問題は、自主交渉になって、肥料価格というものは、消費者側が希望するような価格にまとまるかどうかというところに大きな問題があると思うのです。
第四番目に、肥料工業の体質変化によりまして、現行法制定当時の条件が変化し、法律によらなくとも価格が下がるということと、さらに、合理化による多角的生産形態ができ上がったためコストの算定が困難になったということが、公定価格制を廃止、話し合い方式によることとした理由の一つであるというふうに言われておりますが、これを逆に考えますと、合理化による利益が直接硫安価格の引き上げに反映することがより一そう困難になっているという
法律なくしちまったほうがかえって硫安価格というものは値が下がるのじゃないかというくらいに言われておるのです。売れない肥料がだぶついてあるのですから。この法律があるために、かえって硫安が高く価格支持されているという結果になっている。そうすら言われておるのであります。でありますから、好むと好まざるとにかかわらず、硫安工業としては合理化を要来せられておると思うのですね。
特に今後は輸出による赤字というものは見ないということになりますと、年間やはり今の数量を輸出するということになれば、硫安でかれこれ二十億円ぐらい実質赤字が出るんじゃないかという感じがするわけでありまして、そういうことはもう、それを国内の硫安価格には決して響かせないというか、それがゆえに国内価格を上げるということは認めない。
○松岡(亮)政府委員 来肥料年度の硫安価格の決定に必要な硫安生産費の調査は、これから実際に工場について行なうことでございますが、ただいま考えられますることは、来肥料年度の価格の形成も、従来のルールに従って行なうべきである。これは肥料二法の存する限り、従来と同じルールに従っていくべきものと私どもは考えておるのでございます。
しかし、反面、農業のほうからいえば、不十分ながら、この二十九年から今日まで大体一かます当たり百二十円硫安価格が下がったわけです。これはさっきお話しのように、ほかの物価がだんだん上がるときに、硫安だけが、わずかスズメの涙ほどであったが、とにかく下がってきた。これは農民にとって気休めじゃないか。同時に、政府はこれを利用して、農産物価格を上げる場合の一番押えにしてきたわけです。
その場合に、従来のように硫安価格を基礎にしてやるのか。あるいは尿素ないし高度化成あるいは高度配合化成、こういうものを含めて、少なくとも秋肥硫安について、全体の価格調整というものをどうしてもやらなければならぬと思う。それはこれから四十二年、あるいは三十九年三十九年以降になれば、これは硫安が、合成肥料が中心ではない。少なくとも尿素が中心になろうかと思います。
ところが、業界に流れている大体の情報は、三十八肥料年度の国内の硫安価格は、大体三十七年度で横すべりだ、そのまま据え置きだ、こういう点が政府と業界と大体できておる、こういうことをもっぱら業界の人やこれに出入りしておるところの新聞記者が言っておる。とすれば、私はこれはおかしいと思う。これはどうなんですか。
それから開発銀行の融資や北海道東北開発公庫の融資も、これから硫安その他の——硫安の設備を改良して、硫安価格を安くするというようなことに重点を置くよりも、転換資金に重点を置くというような考え方で融資の基本態度をきめたわけでございます。
第三に、これらの前提条件として硫安価格については需給上、技術上メーカー・メリットはますます低下するものであるとの見方から、これに対しさらに融資を行なうことは良策でないとの結論を出しておると伝えられておるのであります。これは金融機関としては重大な結論だろうと僕は思うのであります。そういう意見を大蔵当局に純粋な立場に立って述べておる。
次に硫安でございますが、硫安自身は、硫安価格の決定等で、国内農民の使う肥料と外国へ売る肥料との問題など、いろいろ問題があるわけでございます。しこうして今日までのところ、硫安についてとって参りましたことは、どこまでも大量生産することによって価格を引き下げるという方策をとって参りました。従って、現在の生産力をもってすれば、これは相当部分を外国に送り出さなければならない。